13.人工肥培地によるマッシュルーム栽培

これまで茸の人工栽培に関し、その培地として馬肥が最も得易く且つ平易な処理でこれにマッシュルームを生産出来た為、唯一のものであるように用いられて来たが、多くの研究者がこれに変わる培地の研究を行ってきた。筆者らもこの合成肥料や材料の選択とその処理法によっては、従来の馬糞法を凌ぐことができると期待した。

最初の試みとして、馬糞堆肥と物理的、化学的に同様になるような状態を作り、これにマッシュルームを栽培してその最良の材料構成、成長の機構、収率、生産費等を調査した。

著者
高橋 善次郎
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,1,81-93(1950)
/食糧の科学第3巻第8号(1949)、
第1回缶詰大会研究発表会((1949)