安全性を担保しながら、美味しさ等の品質を最大化する加熱殺菌条件をシミュレートする計算方法について検討している。雰囲気温度と最小加熱点温度の関係を求める方法としてATS (Ambient Temperature Slide)法を採用しているが、ATS法は実測値から近似式を用いて最小加熱点温度を求める方法であることから、ATS法の理論的な裏付けを進めている。
ATS法で導き出された結果と非定常熱伝導方程式で得られた結果の比較を行ったところ、両者の結果は矛盾しなかった。加熱殺菌を想定して鉢形形状のモデルの温度分布を非定常熱伝導方程式で計算した結果、モデルの中心付近に温度が緩やかに変化する領域と温度変化が大きい領域に分かれることが示唆された。今後実測も行いながら、この現象を検証する。
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平成30 (2018)年度実施