安全性を担保しながら、美味しさを最大化する加熱殺菌条件を推定する計算方法を開発している。加熱殺菌の雰囲気温度パターンを変えたときに中心品温と温度分布をそれぞれ数値計算する方法を検討した。中心品温はATS法の予測機能を検証したところ、缶、パウチ、カップ詰デンプン液では実用的と判断できた。温度分布については、伝熱計算ソフトを導入し、一辺5cmの立方体を20℃の雰囲気から80℃の雰囲気に入れた場合の内部温度変化を計算し、ソフトの有効性を確認した。プラスチックカップの任意の位置に温度センサーを精度良く配置する治具を製作し、温度分布測定にも着手した。