高付加価値きのこの育種・栽培に関する研究

菌摺淡色化や有効成分高含有化など新たな価値を持つ「マッシュルーム」の提案を目的に、突然変異育種を行っている。第1世代(M1)の有望株から第2世代(M2)を作成し、γ線照射区/IB照射区について236/48株の栽培評価を行った。目標レベルの菌摺淡色株は得られなかったが、強い抗酸化作用を持つ高エルゴチオネイン(ERGO)株が得られている。これらの内4株は通常の約8倍、15 mg/g d.w.と食茸最高水準であった。また、高Brix株も得られている。これら有望株の得られた割合はIB照射区がγ線照射区の約2倍であったことから、変異誘発にはIB照射の方が適していると考えられた。

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