日本農芸化学会 2016年度大会で発表しました。

イチジク茶抗アレルギー作用の生体効果と有効成分の探索

○阿部 竜也、西村 耕作、高橋 徹、沖浦 文

我々は、イチジク葉を加工した茶でⅠ型アレルギー抑制効果を確認した。そこで、イチジク茶抗アレルギー作用の生体効果の確認と有効成分の同定を試みた。

3T3-L1脂肪細胞に対するポモル酸の脂肪蓄積抑制機構の解明

○井土 良一、甲木 孝弘、豊田 集※、石島 智子※、岡田 晋治※(※東大院農生科・応用化)

3T3-L1由来脂肪細胞に対して脂肪蓄積を抑制する成分をカキ果皮から探索したところ、トリテルペノイド類のポモル酸を見出した。その作用機構を解明するためにDNAマイクロアレイを用いて遺伝子発現解析を行った。

LC-MSによる光照射柑橘果汁飲料の網羅的分析

○大木 伽耶子、隅谷 栄伸

食品成分の変動を調べる手法として、ノンターゲット網羅的成分分析法が有用と考えている。LC-MS網羅的成分分析法を用いて、光照射が柑橘果汁飲料製品中の内容成分に及ぼす影響を調べた結果を報告する。

富有柿幼果黒麹菌発酵物の機能性に対する加熱処理条件の検討

○折居 千賀

機能性発酵物の利用には、殺菌と酵素の失活による発酵の停止と機能性維持の両立が求められる。本発表ではオーブンを用いて温度および時間を組み合わせた条件下での加熱処理を行い、機能性の増減に関する温度や処理時間の範囲を調べた。

ポモル酸の3T3-L1脂肪細胞に対する効果

○甲木 孝弘、井土 良一

ポモル酸の機能性として抗がん作用などが報告されているが、脂肪細胞分化や肥満に対する効果は報告されていない。そこで、3T3-L1を用いてポモル酸が脂肪細胞への分化、および脂肪蓄積に及ぼす影響、さらにその機構を調査した。

月別記事一覧