4.コーヒーかすのエクストルーダー処理によるヒラタケ生産

廃棄物の有効利用を目的に,コーヒーかすを炭素源として栄養強化を行った原料を用いヒラタケ属きのこの培養を行った.従来の培地の前処理は高圧滅菌によって無菌状態とし菌糸を育成する純粋培養法である.培養条件としては最も優れているが非経済的である.

そこで大量に排出される含水率の高いコーヒーかすから連続的に培地を調製するため,エクストルーダーを利用し殺菌効果と子実体形成について考察した.ヒラタケの競合菌を除去,予防する殺菌目的は含水率60%以上の培地原料を60~100℃で60秒間の加熱処理で達成し,滅菌法と同様の子実体収量を得た.同属のエリンギ,タモギタケについても有効であった.

著者
橋本 一哉、岡崎 由朗、加瀬谷 泰介、宮川 キミ枝、山崎 昭子、日置 タツエ
出典
東洋食品工業短期大学・東洋食品研究所研究報告書,22,29-38,(1998)

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