6.ニンジン搾汁かすの有効利用
―微細化処理による飲料素材の調製―

ニンジンジュースの生産量の増加に伴い搾汁かすの量が増大している.このかすはカロチンや食物繊維を豊富に含有している.これを有効利用するために,徴細化し飲料素材として利用することを検討した.種々の破砕機器で搾汁かすを徴細化し,徴細度を10から200メッシュの分析フルイに残存する粒子の重量分布で評価した.飲料素材として望ましい粒径分布を把握するために,種々の粒径の粒子を含む飲料を調製し,官能評価により嗜好性を調べた.食物繊維飲料としては28メッシュ程度の粒子で,粘性はやや低いあっさりした食感の飲料が好まれた.

著者
青山 好男、村井 恵子、中西 律子、朝賀 昌志
出典
東洋食品工業短期大学・東洋食品研究所研究報告書,22,49-55,(1998)

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