日本食品科学工学会 第66回大会で、以下の4件を発表します。
ピペコリン酸とトリゴネリンの混合経口投与が健常および高血糖症ラットの耐糖能に及ぼす影響
○高橋 徹、沖浦 文
ピペコリン酸・トリゴネリン混合物が生体の糖代謝に影響するかどうかを明らかにするため、健常ラットおよび高血糖症ラットに経口投与し、体重や耐糖能、血中のインスリン濃度等を調べた。
発表日:2019年8月30日(金)
レトルト処理による鰹だし中のイノシン酸分解挙動と風味変化
○笹井 実佐,隅谷 栄伸
加工食品にレトルト処理を施した際、その風味に変化が生じる。本研究では鰹だし中のイノシン酸に着目した。うま味成分であるイノシン酸はレトルト処理により不味成分であるイノシンへ分解されることが示された。また、その濃度変化と風味変化の関連性について調査した。
発表日:2019年8月31日(土)
イチジク由来タンパク質分解酵素の品種特性の調査
○西村 耕作1,2、東矢 圭右2、上島 直生3、保川 清2,3、阿部 竜也1
(1東洋食品研究所、2京都大院、3京都大)
未利用資源の有効利用として、イチジクの幼果、剪定枝、葉に含まれるタンパク質分解酵素に着目している。23品種の枝に含まれる酵素を検証したところ、全品種に共通の酵素が含まれることが示唆された。今後は、さらに解析を進め、品種ごとの特性を調査する。
発表日:2019年8月31日(土)
機能性配糖体同定のためのLC/MS測定プロトコルの作成
○大木 伽耶子、笹井 実佐、隅谷 栄伸
機能性配糖体が多く報告される一方で、その同定に特化した報告は例が少ない。本発表では汎用性の高いLC/MS装置を用いて配糖体を簡易に同定するプロトコルの検討結果について報告する。
発表日:2019年8月30日(金)