34.きのこへのγ線照射
(第1報)ヌクレオチドの変化と核酸分解酵素系の安定性

マッシュルーム及び生シイタケにγ線を照射し、ヌクレオチドおよび核酸分解酵素系の活性に対する影響をしらべた。

きのこより酵素系を抽出するには、5℃で水と共にホモジナイズすること、傘の部分より抽出することが適当とみとめられた。

マッシュルームの場合,pasteurization用の線量5×105 radではヌクレオチド組成および核酸分解酵素系の活性にはあまり影響はなかった。

両きのことも、5×106radの照射ではATPが著しく減少した。

また酵素系はかなり破壊され、残存率は多くの場合40%以下であった。

著者
毛利 威徳、泰 圭子、寺田 潤子、橋田 度
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,224-231(1971)

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