13.杏仁豆腐に関する研究

缶詰原料の端境期のつなぎ操業用としてよりよい品質の二次加工品と云う目的で杏仁豆腐について研究した結果次の知見をえた.
 1.杏仁豆腐としては融解点の高い良質寒点約1.0%にゼラチン0.5%を併用するのが品質的にも,食感的にも優れている.
 2.ミルクとしては牛乳,脱脂乳を10%,無糖練乳5%を使用すればよい.
 3.糖度としては杏仁豆腐は15%,最終缶詰製品では22〜25%位が好ましい.
 4.pH調節が必要であれば杏仁豆腐製造後稀クエン酸液浸漬処理を行なえばよい.

著者
宮廻 和代、藤居 正子、奥 正和、下田 吉夫
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,12,81-85(1976)

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