18.缶詰食品の衛生化学的研究-Ⅱ
ポーラログラフ法による微量鉛定量法の検討

缶詰食品中の微量鉛を乾式灰化処理ポーラログラフ法により測定する際の灰化温度,蒸発乾固条件および過塩素酸溶液を支持電解液とした場合の共存スズの影響について調べた.この支持電解液による場合,スズ20ppm以上の共存は鉛検出量を過大にする.スズの影響はダウエックスA-1キレート樹脂で除去することができ,鉛の回収率は極めて良好であった.

著者
豊田 弘子、堀尾 嘉友
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,12,116-122(1976)