わが国の生食用イチゴの多くがウイルス病にり病している現在,加工用イチゴもり病している危険性があると考え,品種「アメリカ」のウイルス病り病の実態およびウイルスフリー株育成について検討した.その結果,兵庫県はじめ多くの産地の「アメリカ」がり病していることがわかった.その対策としてやく培養を試み,開花盛期頃の横径3〜4mmのつぼみのやくを培養することによりウイルスフリー株を獲得することができた.
- 著者
- 宮崎 正則、美谷 誠一、薮内 一雄
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,13,41-47(1978)