袋詰ドライパック品の含気包装を,間歇運動する充填シール機を用いてガス置換包装を行う場合,従来の固定ゾーンでガスブローする方式(従来法)に対して,充填前から密封直前まで連続的にガスブローする方式(CGB法)を検討した.
むき甘栗・ゆで大豆・ゆでコーンはブローガス流量を多くするか,ブロー時間を長くすると,従来法でも残存酸素濃度は0.5%以下になるが,置換率の変動幅が大きくなったり,生産速度を遅くする必要があるのに対し,CGB法はブローガス流量を従来法より少なくしても残存酸素濃度は0.5%以下となり,生産速度も遅くする必要はなかった.また,ガスブローによるガス置換包装が難しい無洗米についても,CGB法を用いると残存酸素濃度は0.5%以下にできた.
- 著者
- 久延 義弘、中野 和子、末松 伸一
- 出典
- 東洋食品工業短期大学・東洋食品研究所研究報告書,25,73-80,(2004)