水産物缶詰についての熱伝達速度の測定は、数多く発表されているが、いまだカニ缶詰についてはなかったので、著者が測定した結果を報告する。
カニ肉液化菌で濃厚に汚染されたカニ缶詰(1/2ポンド缶)の殺菌加熱はFo=2.1では不足で、Fo=2.60以上の殺菌加熱を必要とすることが認められた。この測定の行われた当時現地で採用されていた殺菌加熱はFo=1.4程度という低いものであったからカニ肉液化菌やCl.Botulinumに対しては、まったく危険なものであったといえる。
- 著者
- 志賀 岩雄
- 出典
- 東洋罐詰専修学校 研究報告書,5,96-125(1959) /
缶詰時報,11(1),70-76(1932)
科学と工業,7(3),168-182(1932)