1)トマト果実自体のNO′3-N吸収、蓄積量を知るため、果実培養法でトマト果実を培養した。
2)未熟果はNO′3-Nを多く吸収し、蓄積するが、完熟果はほとんど吸収しない。
3)催色果でNO′3-Nを吸収する場合には、完熟果でもわずかに吸収する場合がある。
4)果実培養法による果実のNO′3-N 蓄積畠は圃場栽培中の果実の蓄積量よりはるかに多く、トマト果実自体の吸収力は予想以上に大きいと推定された。
5)Mo、シマジン、ジベレリンは蓄積を抑制する効果があったが、Cu、Fe は蓄積を増大させた。
- 著者
- 宮崎 正則、国里 進三、美谷 誠一、石川 伸、黛 乙郎
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,284-288(1969)