37.園芸作物の硝酸塩蓄積に関する研究-Ⅲ
トマト果実による硝酸塩の吸収と蓄積について-1

1)トマト果実自体のNO′3-N吸収、蓄積量を知るため、果実培養法でトマト果実を培養した。

2)未熟果はNO′3-Nを多く吸収し、蓄積するが、完熟果はほとんど吸収しない。

3)催色果でNO′3-Nを吸収する場合には、完熟果でもわずかに吸収する場合がある。

4)果実培養法による果実のNO′3-N 蓄積畠は圃場栽培中の果実の蓄積量よりはるかに多く、トマト果実自体の吸収力は予想以上に大きいと推定された。

5)Mo、シマジン、ジベレリンは蓄積を抑制する効果があったが、Cu、Fe は蓄積を増大させた。

著者
宮崎 正則、国里 進三、美谷 誠一、石川 伸、黛 乙郎
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,284-288(1969)

刊行一覧