白桃,黄桃の混合シラップ漬をラミコンカップに詰め,冷蔵,室温暗所・明所(900Lx8hr/day)で12カ月間保存し,色調,シラップの着色度,ビタミンC,カロチノイド色素(黄桃),風味の経時変化を調べ保存性を評価した.
比較容器として,ポリプロピレンカップ,アルミ箔積層レトルトパウチ(RP-F)を用いた.
その結果,ラミコンカップ詰は気体透過性のないRP-F詰に比べ,室温暗所・明所保存12カ月で若干評価は劣るものの,保存可能であることを認めた.
一方,ポリプロピレンカップ詰では,冷蔵でもビタミンCや風味の低下が目立った.室温保存に至っては品質の低下がなお著しく,保存性はごく短期に限られてくる.
- 著者
- 西郷 英昭、久延 義弘
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,17,1-9(1987)