ブラジルから輸入した緑色未熟コショウの冷凍果実を用いて容器詰コショウペーストの製造法を確立した.その製造法はコショウ果実を解凍し,酵素の不活性化並びに組織を軟化するために100℃で3分間ボイルし,その後微細化する.その粉末とベースペースト (小麦粉4%,ローカストビーンガム2%,砂糖1%及びグルタミン酸ナトリウム0.5%の混合物)を2:1の割合で混合し,それにインジゴカルミンとタートラジンの各アルミニウムレーキを1:4の割合で混合したものを0.1%添加して着色し,コショウペーストを造る.
チューブ詰コショウペーストの製造はコショウペーストのpHをクエン酸で4.0に調整し,ラミネー卜したプラスチック製チューブに40グラム詰め,シール後80℃で10分加熱殺菌し,冷却する.
缶詰コショウペーストの製造はコショウペーストを平3号缶(301×106)に115グラム詰め,真空巻締後121℃で30分加熱殺菌し,冷却する.
- 著者
- 森 大蔵、庵の上 ペードロ、達家 清明
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,17,31-36(1987)