13.プラスチック・フイルムは細菌を透過するか否かの実験

著者らはRonsivalliらの実験にほぼ従い、フィルムが果して細菌を透過するか否かを検討してみた。

但し、汚染浴に使う細菌には素状のよく知れたCl.pasteurianumを採用し、培養基にはこの菌がよく繁殖するPE-2培地を用いた。

この両者は著者の2人が使い慣れているものであって、嫌気性の菌ではあるが好気的にも容易に培養できるものである。その結果、プラスチック・フイルムに何らの損傷もなく、ヒートシールも満足に行なわれているならば、これで造った袋は外から内へ細菌の侵入がないことが本実験で証明された。

著者
松井 悦造、岡屋 忠治、竹内 章子、清水 義弘
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,89-93(1969)

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