NO3-N低濃度,カリウム低農度,カルシウム高濃度の各培養液で栽培したトマト果実のNO3-N含量は標準区に比べて催色期において著しく低く,その結果完熟果のNO3-N含量もきわめて低かった.この現象はこれらの肥培条件およびそれに伴うNO3-N吸収量の低下とともにもたらされると考えた.また培地のカリウムはカルシウムに比べてとくに果実のNO3-N蓄積に積極的な作用をする.
- 著者
- 宮崎 正則、国里 進三、美谷 誠一、 杉原 八郎、薮内 一雄、黛 乙郎
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,12,43-48(1976)