2.マッシュルーム(Agaricus bisporus)プ口トプラスト再生株の子実体生産の安定性

前報(加瀬谷ら,1992)で調製し箱栽培によって選抜したAgaricus bisporusのプロトプラスト再生株(プロトクローン)PP-31,PP-44について,6ヶ月間継代保存した後に収量と形質の安定性を検定するために再び栽培試験を行った.2系統ともに収量及び商品価値の高い子実体(ボタン)の割合がプロトプラストの材料とした対照株よりなおも優れていた.この結果から,少なくとも6ヶ月程度の期間であれば,プロトプラスト再生株の示す増収効果が維持されることが明らかとなり,プロ卜プラスト調製と再生によって親株より優秀な安定した新しい系統を得る可能性が示された.

著者
加瀬谷 泰介、橋本 一哉
出典
東洋食品工業短期大学・東洋食品研究所研究報告書,21,11-14,(1996)

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