食品由来アルツハイマー病予防成分の探索

超高齢社会の中、認知症患者の増加は喫緊の課題である。食品を通した予防を目的に、In vivoで効果のあったシラス酵素分解物中の有効成分探索を行っている。2023年度の成果として、In vivoでアミロイドβ(Aβ)蓄積抑制が認められたクロマト分画物(FrB)について、BACE1阻害活性成分の探索を行った結果、高分子のタンパクが阻害の主成分である可能性が判明した。さらに、サイズ排除クロマトグラフィーにより、阻害画分の低分子成分との分離に成功した。また、FrBに含まれる同定済みペプチド6種(BACE1阻害無)の合成品のFADマウスへの投与試験を行った結果、2種のペプチドにAβ蓄積抑制傾向、FAD発現抑制が認められた。

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