変敗原因菌動態把握のための基礎研究

消費期限の短いチルド食品の廃棄量削減につながるロングライフ化に役立つ情報の提供を目的に、チルド領域における変敗原因菌の検出法や動態について検討している。2023年度はチルド食品分野でしばしば問題となるPaenibacillus odoriferをモデル芽胞菌として、同菌種の発芽に関与する誘起物質の探索を調査した。栄養素である一部のアミノ酸、有機酸において一定程度の発芽誘起反応が認められた。また、非栄養素であるNH4+、SO42-、Br-など一部のカチオン、アニオンにおいても反応性が示唆された。これらの知見も含めて、受容体の反応カスケードの詳細は不明であることから、引き続き調査を継続して行う。

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