水産缶詰に含まれる 2-オキソ-イミダゾールジペプチドに関する研究 

イミダゾールジペプチド(IDPs)の酸化修飾体である2-オキソ-IDPsの抗酸化性はIDPsの数万倍の効果があることが大阪公立大学から報告されているが、マグロやカツオなどの水産缶詰中のオキソ体に関する知見が無い。水産食品業界の発展や国民の健康増進に寄与することを目的に、各種水産缶詰中の2-オキソ-IDPsの含有量や調理・加工、殺菌、保存の影響の確認と2-オキソ-IDPsの機能性が生体に与える効果を明らかにする。2023年度は、試料抽出方法および定量法を習得し、ツナ缶やサバ缶等の市販品を調査した。結果、ツナ缶において、2-オキソ-IDPsの存在が確認され、IDPs量の 1/1000 オーダーであったことや、それらは、レトルト処理でも安定であることが示唆された。またサバ缶(身部分と血合い部分)では少量であったことから、魚種により含有量が大きく異なることが示唆された。

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