イチジク果実の風味に関する研究

国内におけるイチジク果実の経済品種は他の果実に比べると極めて少なく、果実の風味(特に香気)に関する報告も少ない。普及促進のためには、品種ごとの風味を視覚化し、差別化できる情報の提供が必要である。イチジク品種の風味データベースを作成することを目的に、イチジクの香気分析を行っている。イチジク生鮮果実の香気成分の分析方法を決定し、生鮮果実のトップノート分析および同定を行った。3品種のイチジク果実を用いて検討した結果、11成分の匂いを感知した。11成分すべて同定し、うち3成分のエステル類(果実香)はイチジク果実で初めて見出された成分であった。

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