6.ポーラログラフによる缶詰の研究-XI
市販オレンジジュース缶詰の実態調査

我々が調査したオレンジジュース缶詰64点につき、化学分析及びその統計処錘を行った結果を考察すると、一般に市販されているオレンジジュース缶詰は製造後9〜25ケ月経過しており、その真空度は39〜49cm/Hgであり、スズの含有量は78〜118ppm.であった。

又、製造年次の古い缶詰はスズの含有量も多く、真空度も劣化している。

今期の調査結果と昭36年度に行った結果は非常によく似ており、再確認し得た。

著者
小田 久三、坊野 淳一、岡田 朋子、森 久美子、佐々部 芳子 、沖永 みどり
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,37-42(1965)