4.加工用イチゴのへた取り作業の省力化に関する研究-Ⅲ
片手収穫栽培法の検討

加工用イチゴ品種「アメリカ」のへた取り作業を省力化する目的で,片手収種によりへたを株に残し,果実のみを収穫できる栽培条件を検討した.

へたなし果率は一般に収穫前半に高く,末期には急激に低下した.

農薬散布により収穫前半のへたなし果率が高まり,ジベレリンとリン酸カリウムの併用処理で後半のへたなし果率が高まった.

しかしこれらの処理によっても,収穫最盛期のへたなし果率および収穫期を通した通算のへたなし果率はへた取り作業を省力化させるには不充分であった.

著者
宮崎 正則、美谷 誠一、薮内 一雄
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,14,16-22(1981)