加工用イチゴ品種「アメリカ」の片手収穫によるへたなし果率の収穫時期別変化をもたらす要因について検討した.その結果,気温,栄養,果形などの要因が複雑に影響してへたなし果率の収穫盛期別変化が生じると考えられた.収穫盛期はへたなし果率の低下しはじめる時期だが,へた取り作業を省力化するにはこの時期のへたなし果率を高めることが必須である.このことに関しては,ホルモン類を含めた株の栄養条件を収穫初期の状態に維持することができれば,高温下でもかなり高いへたなし果率が得られるものと期待される.
- 著者
- 宮崎 正則、美谷 誠一、薮内 一雄
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,14,23-30(1981)