「アメリカ」のウイルス病対策を目的とし,ウイルスフリー株を育成し,その収量や品質,栽培上の問題点などについて検討した.
その結果,生長点培養,やく培養,熱処理法によりウイルスフリー株を獲得し,それらの株の生育はきわめて旺盛で,果実収量はリ病株の2倍となり,かつ果重5g以上の大果が多くなることを認めた.
育成されたウイルスフリー株の茎葉や果実の形質は母株のそれと一致し,果実品質も母株のそれに劣ることはなかった.
- 著者
- 宮崎 正則、美谷 誠一、薮内 一雄
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,14,31-41(1981)