容器詰茶飲料における有効成分の挙動を把握する為に,その代表的な成分であるカフェイン,カテキン類の定量方法について高速液体クロマトグラフィーを用いて検討した.
カフェインについてはカテキン類を除去した後に定量する方法及びカフェイン,カテキン類を同時に定量する方法とも高い回収率を示した.さらにカフェイン,カテキン類の同時定量においてはカテキン類も高い回収率を示した.また.茶飲料への5%以内の加糖及びpH3.0から7.3の範囲内でのpH調整によっても回収率に変化は認められなかった.
- 著者
- 久延 義弘、朝賀 昌志、松田 良子、原 京子、末松 伸一、小松 美博
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,19,69-77(1992)