特徴のある品種の普及や、新たな機能の提案による地域への貢献を目的としている。
果実の特徴的な極性物質であるピペコリン酸とトリゴネリンの脂肪燃焼効果をラット初代内臓脂肪細胞で調べた結果、それぞれ単独では効果がなかったが、混合して与えると脂肪燃焼促進が確認された。30品種の果実について、ポリフェノールと極性物質の含量や栽培特性を調べ、機能性成分含量の多さと栽培特性(早生性、高収量など)により、新たに普及を検討する品種を幾つか見いだした。
栽培技術開発として、テマリイチジクの結果率向上に取り組んでいる。向上には茎葉への矮化剤塗布(25ppm以上)が有効であった。さらに、50ppm以上で処理した株では、その影響は剪定後新たに出た枝でも継続する傾向が観察された。