舌でつぶせる程度に軟化させた具材をもちいた介護食について、形状を保持しながらも介護食の多様化に繋がる常温流通可能な方法を検討している。これまでに可食性ゲルで容器と具材を固定する方法を考案したが、輸送試験でゲルの剝離に伴う具材の崩壊が発生した。この対策として容器からのゲルの剥離を抑制する方法を容器面から検討した。ゲルの剥離抑制効果は容器のぬれ性向上では小さく、凹凸の付与では大きかった。格子状の凹凸の効果的な幅の範囲は、0.5mm~2.0mmであった。幅0.5mm深さ0.1mmの格子状の凹凸を付与した容器を使用することで、実輸送試験における具材の崩壊を防ぐことが出来た。