アルミニウム箔をラミネートしてフイルムの通気性を遮断したレトルト殺菌用の袋にカレーとミートソースを密封し殺菌と貯蔵性について調べた。
1.包装力レーとミートソースを殺菌してから35℃及び室温に貯蔵したが、アルミニウム箔をラミネートした袋に包装したものは1年後でも品質の変化は少なく、その貯蔵性は缶詰の場合と殆ど同一と思われた。これに反しアルミニウム箔をラミネートしてない袋に包装したものは、短期間で著しく品質が低下した。
2.フイルム包装食品は偏平な形で殺菌することができるので同じ内容量なら円筒形の缶詰より伝達速度は早く、厚さ2cmのカレーではfhは5号缶詰の約1/4、殺菌価Fo10のための殺菌時間は5号缶詰の約1/3に短縮される。
- 著者
- 鈴木 保治、西郷 英昭、志磨村 妙子
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,56-61(1969)