紫外線吸収剤の光の吸収曲線を求め、食品包装材への紫外線吸収剤配合フィルムの利用を考えた。
普通プラスチックへの紫外線吸収剤の配合量は大体1%位とされているが、結果では0.5%という配合量でもかなりの紫外線吸収力がある。
紫外線吸収剤を配合した包装材を使う場合、内容品によっては包装材と接する面からの紫外線吸収剤の溶出ということも考えられるので、使用に当っては外装材として使用するとか、ラミネートフイルムの内容品と接触しない層、つまり外側の層へ紫外線吸収剤を配合するなどが考えられる。
- 著者
- 西郷 英昭、松井 悦造
- 出典
- 東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,75-81(1969)